2008-02-08

バリアフル




「バリアフリー」にちょこっと物申そうと思いまして、
対峙する言葉として勝手に創ってみました。


バリアフリーという言葉は今や当たり前に使われていて、
意味が分からないということは無くなったように感じます。


私が初めてこの言葉を耳にしたのは、
大学の専門課程に入って建築の勉強を始めた頃でしたから、
17、18年前だと思います。


当時は何のこっちゃさっぱりわかりませんで、
なぜかウルトラマンが頭に浮かんだ記憶がありますが、
一方で、説明を聞いてみて"なるほど、これは必要な考えだ"と
感心したことも覚えています。


私の記憶が正しければ〜、
この「バリアフリー」が世の中にお目見えしてきたのは、
10年くらい前からではないでしょうか?たぶん・・・


特にマンションはこぞってこれを売り文句にして、
一切段差のない家です、などと広告していましたし、
今も基本的にはその流れは変わっていない気がします。



障害者の方や高齢者の方が、暮らしやすいまちや住みやすい家を
つくっていくために、この「バリアフリー」は必要な考え方です。


しかし一方で私は、子供たちにとってはどうなのだろう?と
思う気持ちが拭えず、どこか心に引っかかっているのです。


まちや家からバリア(障害物)や危険がなくなってしまったら、
逆にそれらに疎いまま育ってしまうような気がするのです。



そこで勝手に考えついたのが、「バリアフル」という言葉です。


あえてバリアを取り除かない、ある程度のバリアは受け入れよう、
というような意味合いを込めています。


子供には、危険なことを危険だと察知できるようになってほしいと思います。
どれくらいの崖なら登れるか、どれくらいの高さからなら飛び降りられるのか、
そんなことは経験すること以外では身につかないと思うのです。


"バリアフルコーナー"とか作って、"飛び降り練習"では
何ともむなしいですが、
「バリアフリー」と「バリアフル」がうまく共存するまちに
なるといいと思っています。



とはいえ、自分の子供を野放しに外で遊ばせられるか、
と言われたら微妙なのが現実ですが・・・

2008-02-08