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考えても考えても

2012-05-12

連休中に、「鉄の骨」(著者:池井戸潤)という本を読みました。
2年ほど前にNHKのドラマにもなった作品ですが、
ゼネコンの"談合"が主題の小説です。


まずは談合のことよりも、
主人公が建築の現場監督として働いている設定で、
かつて私がやっていた仕事と同じなので、
その現場の描写に興奮しました。


「あったあった!そんなこと、わかるわぁ。」と
思わず声に出してしまいそうでした。


それは余談ですが、
この工事現場がすごくリアルに書かれていることからも、
緻密な調査に基づいてこの物語が書かれているんだと思いますので、
主題である談合の話もかなり真に迫ったものなのだと想像がつきます。


"必要悪"。
物語の中でもよく出てきますが、恐ろしい言葉です。


悲しいことですが、
談合はこの国を成す"構造"の一つとなっていたのでしょう。
私がゼネコンにいたときも、
末端の社員でもそれは現実のものとして感じていました。


最近は、談合のことをニュースで見なくなりましたが、
なくなったのでしょうか?


これだけ、コンプライアンスが叫ばれる時代ですから、
当然といえば当然ですが・・・
本当になくなったのでしょうか??


そうであったほしいと思いますが、
もちろん私には実態はわかりません。


先日、とある設計事務所の方から聞いた話は、
またそれはそれでショックでした。


設計業界でも、公共工事の受注には談合が行われていた。
当たり前のような話だったので、ここでまずビックリ。


姉歯事件以降、談合はなくなったが、
受注金額のダンピングが起きてしまい、
仕事をとっても赤字、みたいなことになっているらしい。


小説の中でも、
「談合がなくなれば、入札金額の下げ合いになってしまい、
業界全体が沈んでしまう。」
というようなことが、やはり書かれています。


考えれば考えるほど、本当に、悩ましい問題です。
ため息が出てしまいます。


物語の最後は、談合に関わった人たちが逮捕されます。
悪が退治されてハッピーエンド、のはずが、
読み終わってもスッキリしないままです。


私が悩んでも何も変わらないのですが、
これがまたもどかしいのです。



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